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SiMが配信ライブで最新アルバムを再現。無観客という止むに止まれぬ選択の中で見えた新たな価値。

10月26日 13時31分

通算5枚目のフルアルバム『THANK GOD, THERE ARE HUNDREDS OF WAYS TO KiLL ENEMiES』を6月にリリースしたものの、コロナ禍という不測の事態を受け予定していたツアー、さらには主催イベントDEAD POP FESTiVALもキャンセルとなってしまった2020年。そんな状況下において従来のライブはできないながらも「配信ライブでやりたいことがみつかった」というモチベーションを加算し、2020年10月24日アルバム再現ライブという形で無観客配信ライブが実現した。


始まりを告げるサイレンが鳴り響きメンバーが姿を見せる中、客席には数体のマネキンが置かれている...。これにはやはりいささか寂しさを感じながらもライブはスタート。ヘヴィーなサウンドを基調にレゲエ、ダブ、スカ、パンク、ガレージロック、ラップなど様々な要素がエモーショナルに融合、アルバム収録全13曲を曲順通りに披露した。

MCでは客席に用意されたマネキンの統一感のなさにツッコミを入れSiMのバンドTを着用させるという演出でライブ感を高めるなど茶目っ気をみせつつも、コロナ禍でライブハウスに向けられた誹謗中傷を嘆き、やっぱりライブがしたいという事、この状況下での感情の変化など正直な想いを吐露。そこから『生きていればまたきっと会えるよ』という前向きなメッセージも視聴者に届けた。


ライブ終了後はコメント欄に多くの人達からアンコールの言葉が連なり、高ぶる想いと余韻が浮き彫りとなっていた。


常にあらゆる要素、敬愛するルーツを大切に自分達なりの解釈でSiMらしさを具現化してきた中で生まれた最高傑作。音源もさる事ながら、この日の配信ライブを観ることでまた一段とアルバム全体の情緒や展開、世界観を色濃く感じ取ることができるだろう。このライブの模様は、2020年10月27日 23:59までアーカイブ視聴が可能、チケットも引き続き発売中となっているので是非多くの人に体感して欲しい。

長い歴史の中でも特殊で不条理な事態となった2020年は確実に今後語り継がれていく事例となる訳で、その中で後世まで名を残すバンドが何をしたか、今我々は常に歴史的瞬間を目撃しているのである。

そして、そんな中でも新たな一歩、待望の有観客ライブ「BETTER THAN NOTHiNG TOUR 2020」の開催が決定。11/28(土) 大阪を皮切りに東名阪で、もちろん様々な規制を敷いての開催となるが、多くの者が待ちわびた分かち合う瞬間を是非大切にして欲しい。

Text by KISHIMOTO
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