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コロナ大流行を30年前に“予言”? 「2020年、人類の半数が伝染病に」

07月31日 13時09分
1990年5月2日付の岐阜新聞朝刊3面(岐阜新聞社提供)。
新型コロナウイルスの世界的大流行を予測したかのような記事が、30年前の岐阜新聞に「2020年、人類の半数が伝染病に」の見出しで大きく掲載されていたと、会員制交流サイト(SNS)やニュースサイトで話題になっている。

 世界保健機関(WHO)がまとめた地球温暖化の影響予測報告書に関する、一般社団法人共同通信社の配信記事で、「コロナ」や「ウイルス」の記載はないものの、感染症の古い名称である「伝染病」の大流行や「2020年」など新型コロナの感染拡大にも通じる言葉が出てくるため「予測」と思う人もいたようだ。

 記事は、地球温暖化がマラリアなどの大流行をもたらし、発展途上国を中心に世界人口の半数近くがかかる恐れがある、とする報告書の内容を紹介。

懸念される感染症としてマラリア、住血吸虫症、デング熱、コレラ、赤痢を挙げ、オゾン層破壊により免疫機能が低下し感染症が増えることにも触れた。

 「2020年」は、地球の平均気温が「2020年までにセ氏1.8度前後上昇する」という「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の報告からの引用。

記事ではこの気温上昇が病原体である原虫と原虫を媒介する蚊に格好の繁殖条件を与える、と指摘しているが、感染症流行の年を明示したわけではなかった。

 1990年5月1日に共同通信が記事を配信し、全国の地方紙に掲載された。

見出しは「人口の半数が伝染病の恐れ 温暖化の健康被害深刻 WHOが報告書 気候変動の健康影響」だったが、岐阜新聞社は5月2日付朝刊に「2020年、人類の半数が伝染病に」とインパクトのある見出しに替えて大きく掲載した。

 記事を執筆したのは当時、共同通信科学部記者として環境庁(現環境省)と厚生省(現厚生労働省)の取材を担当していた客員論説委員の内城喜貴さん(69)だ。

内城さんは「記事は2020年に感染症が大流行すると予測したものではない。

当時から、地球環境の破壊が生態系の破壊を通じて人類に悪影響を与えるとの指摘はあり、WHOも感染症流行について繰り返し警告している。

その後、温暖化が進みながら温室効果ガスの大幅削減ができていないのは残念だ。

世界的なコロナ禍が、多くの人が地球環境の大切さを再認識する機会になればいいのだが」と話している。

 
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