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蓮佛美沙子、同級生の三浦春馬さんから出演オファー「夫婦役うれしかった」

11月30日 20時40分

 7月18日に急逝した三浦春馬さんの主演映画『天外者(てんがらもん)』(12月11日公開)の完成披露試写会が30日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、共演者たちが撮影現場での思い出話とともに、故人を偲んだ。この日は三浦翔平、西川貴教、森永悠希、森川葵、蓮佛美沙子、筒井真理子、田中光敏監督が来場した。

 本作は激動の幕末から明治初期を舞台に、武士の魂と商人の才を持ち、薩摩藩士から明治政府役人を経て実業家となり、商都大阪の礎を築いた五代友厚の歩みを描く歴史青春群像劇。大勢の観客で埋まった会場内を見渡した田中監督は「感無量ですね。これだけたくさんのお客さまの前で上映できるのは、僕にとっては夢のような心境です」と晴れやかな表情。坂本龍馬を演じる三浦翔平も「いろいろな先輩が演じてきた坂本龍馬を演じるにあたり、どうしたら自分の色が出せるかと思っていましたが、五代を演じる三浦春馬くんがいたからできたかなと思います」と春馬さんに思いを巡らせた。

 共演者たちが春馬さんとの思い出を懐かしそうに語るなか、春馬さんと高校の同級生だったという蓮佛は「個人的にうれしかったのが、正式に事務所を通してのオファーでなく、春馬くん本人が『蓮ちゃん、この役やってくれない』と言ってくれたこと」と明かすと、「同級生の友だちから一緒に仕事をしない? と言ってもらえる経験がなかったので。夫婦役をやれたのがうれしかったですね。現場でも教室にいるような感じでしゃべっていました。うれしかったです」と笑顔を見せた。

 さらに五代の母・やすを演じた筒井は、これまで何度か母子役で共演したことがあったと言い、春馬さんが自身の主演映画を観てくれたエピソードを述懐。「また会うのが楽しくて。撮影の時も駆け寄ってきてくれて『筒井さんの(主演映画)『よこがお』を拝見しました』と言ってくれて。主演として映画を背負うのは大変なのに、そんな中、わたしの映画を観てくれたんだと思って」と語る筒井は、「本番中もものすごいテンションと集中力で。彼を見守るだけで、母親にさせてもらったんだなと思います」と振り返った。

 遊女はる役の森川は、春馬さんと一緒のシーンが多く、春馬さんがかけてくれたひと言を思い返す。「毎回お芝居をするたびに『今の芝居は良かったよ』とか、必ず声をかけてくれて。最後はいろいろあって、4日くらい食べるのをやめていたんですけど、それを春馬さんにポロッと言ったら、その意識がすごいと言ってくれて。そのひと言が優しくて。人に声をかけるのは恥ずかしくて、なかなか難しいですけど、春馬さんを見習って思ったことを言おうと思いました」と春馬さんから学ぶことも多かった様子。

 そして三浦翔平が思い出すのは西川、森永、そして春馬さんと集まり、すき焼きを食べたシーンだった。「そのシーンがものすごく楽しくて。本当に腹の底から笑顔になれるシーンでした」と三浦翔平が振り返ると、田中監督も「いい肉を用意していたんだけど、用意していた肉がなくなっちゃってね」と懐かしそうに付け加えた。

 そんなキャスト陣の春馬さんへの思いの数々を聞いていた田中監督は「みんなが言ってくれている通り、彼は大人の男性の魅力があって。それでいて美しくて芯がしっかりある役者。そういう人に五代友厚をやってもらいたいという思いがあった。純粋な、あんなきれいな大人になれるものなのかというのが第一印象でした。それくらい彼にオファーして良かったと思えた。そういう作品でもあります」と春馬さんへの思いを語った。

 最後に「本当に僕ら全員がいろんな思いを抱えてこの場に立っています。やっと皆さんにお披露目できるのがうれしいです」と晴れやかな顔を見せた三浦翔平は、「この後、上映をご覧になって。いろんな感情を受け取ると思いますけど、どうか必死に生きた五代友厚の熱量を目に焼き付けて帰ってもらえたらと。12月11日に(映画館の)幕が開くまでは、最後までやりきりますので、ご協力をお願いします」と観客に呼びかけた。(取材・文:壬生智裕)

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