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ベトナム版『パパとムスメの7日間』が日本初上映

02月12日 10時05分

 第14回大阪アジアン映画祭のラインナップが8日に発表され、五十嵐貴久の同名小説が原作のベトナム版『パパとムスメの7日間』がクロージング上映されることが決まった。同作は昨年12月に現地で公開されるや大ヒットを記録し、今回が海外初上映となる。

  同作はある事故が原因で父と娘が入れ替わり、互いの日々の苦楽を体感していくことで親子の絆を深めていくハートフルコメディー。2007年に舘ひろし&新垣結衣主演でTBS系でドラマ化され、その2人が先日行われたスポーツ紙記者が選ぶブルーリボン賞の授賞式で再会してハグをするという変わらぬ“親子愛”を見せたことでも話題となった。

 2017年には韓国でも「アイリス」などで知られる演技派俳優ユン・ジェムン&女優チョン・ソミンで映画化され、昨年の同映画祭で上映されている。

 ベトナム版は、斬られ役の福本清三を主演にした『太秦ライムライト』(2013)の落合賢が監督・プロデュースを務めている。落合監督は日本人として初めてオールベトナム人キャストによるベトナム出資によるアクション・コメディー映画『サイゴン・ボディーガード』(2016)を監督して大ヒットを収めており、ベトナムでの信頼は厚い。

 これまでも各国でリメイクされた韓国映画『怪しい彼女』(2014)をはじめとする、ひとつのコンテンツを複数のメディアで使用する“ワンソース・マルチユース”はご当地ネタを盛り込んでどんな変化球を投げてくるかがファンの楽しみとなっており、ベトナム版も大いに期待ができそうだ。

 ほか、オープニング作品は鈴木卓爾監督『嵐電』のワールドプレミア上映を皮切りに、アジア17か国から選ばれた51作品が上映される。メインのコンペティション部門には、女優としても活躍している夏都愛未監督の初長編作『浜辺のゲーム』(日本・タイ・マレーシア・韓国)や、『金子文子と朴烈(パクヨル)』(2月16日公開)の演技で韓国の新人賞を総ナメにしたチェ・ヒソ主演の『アワ・ボディ』(2018・韓国)など14作品が選出され、その中からグランプリが決まる。

 また、保険金の受け取りを巡って亡くなった父親の恋人である若い男と本妻がバトルを繰り広げる様子を、息子の視点で描いた台湾映画『先に愛した人』(2018)が特集企画「台湾:電影ルネッサンス2019」の中で上映される。同作はすでにNetflixで配信されているが、中華圏のアカデミー賞こと第55回台北金馬奨で最優秀主演女優賞など3冠に輝くなど国内外の映画祭で旋風を巻き起こしている話題作で、スクリーンで観たいというファンの熱い声に応えることとなった。

 会期中にはゲストも多数来日して上映後にサイン会を開催するのが恒例となっており、アジア映画ファンにとっては貴重な交流の機会となりそうだ。(取材・文:中山治美)

第14回大阪アジアン映画祭は3月8日~12日、大阪・福島のABCホールなどで開催

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