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『機動戦士ガンダムNT』プロデューサーに聞く シリーズの未来

12月06日 20時32分

 人気アニメ『機動戦士ガンダム』シリーズの新作映画『機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)』(全国公開中)の完成を迎えたプロデューサーの小形尚弘が、シリーズの展望と共に、新作への手応えを語った。

 作家、福井晴敏がストーリーを担当したアニメ「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」から1年後を舞台に、消息不明となっていた金色の機体・ユニコーンガンダム3号機“フェネクス”を巡る物語が展開する本作。福井が脚本を担当し、地球連邦宇宙軍のヨナ・バシュタ少尉と、フェネクスのパイロットだったリタ・ベルナル少尉、そしてルオ商会の特別顧問ミシェル・ルオら3人の幼なじみの関係を軸に、福井独自の“ニュータイプ論”がつづられる。

 1979年放送の「機動戦士ガンダム」から続く世界観、宇宙世紀(U.C.)サーガの最新作でもあり、小形プロデューサーは「今までと違うものができあがりつつある。ニュータイプやサイコフレームのような、ある種のファンタジー要素を下地にしつつも、3人を軸とした話として、エモーショナルな作品になったという手応えはあります」と自信をのぞかせる。

 また本作をもって、宇宙世紀の今後100年を描くプロジェクト「UC NexT 0100」がスタート。“100年”という膨大な時間を現役スタッフで描くのは「限りがある」という小形プロデューサーは、「それこそ、(宇宙世紀0203年が舞台の小説)『ガイア・ギア』までやるのか。それは僕も含め誰にもわかっていません。次の世代に受け継ぎながら、宇宙世紀を終わりまでやれる状況を作っていきたいということなんです」とプロジェクトの意義を明かす。

 「今回の『NT』では、福井さんなりのニュータイプ論が語られますが、作品ごと、作り手ごとに解釈は違うでしょう。そこは、この映画を観た若い人が後にクリエイターとなって、新しい解釈の作品を作ってもらってもいいんです。『ガンダム』ってそういうきっかけになる物でもあると思いますから」

 すでに、『NT』のその先を描く作品として、ガンダムの生みの親・富野由悠季の小説を原作とする『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の劇場展開が決定している。「『NT』の3人の役割は一端終わりますが、ニュータイプやサイコフレームをめぐる話は続いていきます。続きは『閃光のハサウェイ』で観ていただきたいですね」

 ちなみに、宇宙世紀を題材にした映画といえば、『機動戦士ガンダムF91』(1991)のように、後の展開に含みを持たせた作品も。しかし小形プロデューサーは、劇場版「機動戦士ガンダム」の完結編『機動戦士ガンダム III めぐりあい宇宙』を引き合いに「同じくらい、きれいに終わっていると思います。この3人の話は、90分間の映画の中で一端は終わっている。そういった意味でも、1本の映画として、いままでにないくらいよくできた物語になりました」と自負する。

 「それは、福井さんがアニメ畑の人間ではないことが作用しているのかもしれません。(小説家である)福井さんの作家性が『ガンダム』に加わることで、一つの物語としてしっかり完結した。そこは見どころなんじゃないかと思います」(編集部・入倉功一)

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