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安藤サクラ『万引き家族』パルムドール受賞の瞬間を振り返る

06月06日 13時54分

 第71回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞した映画『万引き家族』の主演女優・安藤サクラが4日、大阪で記者会見を行った。受賞後に映画について初めて語る場となった会見に、安藤は「ふら〜っと入ってきてしまいましたが、こんなにいらっしゃるなんて」と想像以上のマスコミの数に戸惑いながらも、「今ようやく、めでたいことだっていうのを、また改めて感じています」と笑顔を見せた。

 21年ぶりとなる日本映画のパルムドール受賞を成し遂げた『万引き家族』は、是枝裕和監督が「この10年間考え続けてきたことを全部込めた」と語る渾身作。都会の片隅で犯罪を重ねる一家の“家族を超えた絆”を描いた人間ドラマだ。安藤は夫(リリー・フランキー)が連れて帰った見ず知らずの子供の世話をすることで、自分が親から受けた傷を癒やしていく妻を熱演した。安藤にとって第1子出産後初めての撮影で、是枝監督作品への参加も初となった。

 賞の発表前から大阪に滞在していた安藤は、授賞式を「夜中だけどYouTubeで中継を見よう」と共演者とやりとりし、「慣れないPCもつなげて」と準備万端でネット中継を見ていたという。「そうしたらいつの間にか眠ってしまいまして」とまさかの“寝落ち”を告白し、リリーからは「サクラ、起きろ!」とメールが。結局、真っ暗にして寝ていた部屋でマネージャーから「パルムドールです!」と言われて受賞を知った。「すぐにテレビをつけてニュースが流れているのを見て、これは残さなきゃとフィルムのカメラでその画面を撮りました」と笑いながら事の顛末を振り返り、「まだみんなと喜びを分かち合えていないですし、監督にも直接おめでとうございますも言えていない状況なので、気持ちとしてもまだふわふわとした感じです」と現在の心境を明かした。

 安藤の演技は、カンヌ国際映画祭で審査員長を務めた名優ケイト・ブランシェットをはじめ、審査員のレア・セドゥやクリステン・スチュワートなどに高く評価された。「自分たちが劇中のあの泣き方をしていたら、安藤さんをマネしたと思ってかまわない」と言ったほどで、安藤は「そのように言ってくださっていると、監督からメールをいただいたんですけど、やっぱりスターの方たちは粋な誉め言葉を使うんだなと思って」と謙遜しながらケイトらに思いをはせた。海外進出について聞かれると「海外だから出たいなどは特にないです。でも違う文化を持つ方たちと作り上げていくというのは面白いだろうなとは思います」とあくまで人間性を重視する安藤の姿勢が垣間見えた。

 『万引き家族』の全国公開は6月8日から。6月2、3日に全国325館(326スクリーン)で行われた先行公開では、週末2日間で動員15万2,872名、興行収入1億9,370万9,400円の好成績を残した。(編集部・小松芙未)

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